Quantcast
Channel: 福笑い(演劇サークル)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 158

「目黒のさんま」お披露目。

$
0
0
今日は、「南館ふれあい会館まつり」で落語を一席。

昨日、なんとか完成させた「目黒のさんま」は、なかなか好評でした。
町内会関係ということで、知ってる人も結構いて
逆に、普段のあたししか知らない人は、落語をするあたしと
そのギャップに驚いていたようでした(爆笑)

この前の福笑い演芸館に来てくれた人とも会いまして
「井戸の茶碗」をお褒め頂き、そちらもとても嬉しかったです。

じつは、この「目黒のさんま」についてはいろいろ思うことがありまして・・・・。

この噺はデビュー高座で掛けて以来、
一度だけ、ばんこう花でやったっきりでした。

つまり、5年近く手を付けてこなかった噺。

なぜかというと、率直に言えば、クスグリが少ないから。
笑いがあまり取れないのでは?と思っていたからです。

で、今回、なぜようやく重い腰を上げて取り組んだのかというと
「目黒のさんま」を聞きたい、という要望が結構あったからなんです。

あたしのデビュー高座を見てくれた人が
先日、町内会の敬老会での落語をオファーしてくれて
そこでは持ちネタの「転宅」を掛けたんですが
その時も、そこの町内会長さんやいろいろな人から
「目黒のさんま」が聞きたい、と言われてまして
今回のお祭りで、その人達もいるし、ウチの町内会長も「転宅」は聞いてるし
「目黒のさんま」を久々にやってみるか、と思ったのでした。

だけど、高座に掛けるには絶対に再構築しなければならないことはわかっていました。
もっとクスグリを増やさなければ、と。

それで、いろいろな音源を聞いて、盛れるだけクスグリを入れて
いくつかでも笑いが取れれば嬉しいなぁ、という思いで作りました。

そして、今回発見したのは、この「目黒のさんま」は説明部分がとても多い、ということ。
「親子酒」なんか、ほぼ会話だけで全編終わるのに。

その説明部分がとにかく厄介なんですなぁ。
忘れる一番の原因なわけ。

で、落語を始めて5年経ち、やっと落語を覚え方がわかってきたので
その方法で作っていくことにしました。

とにかく、言葉を覚えるということに固執しない。
情景を想像して、そのイメージを言葉にする、という感じか?

今日も一つ言葉を思い出せなかったけど
それはそれでスルーして、何か別の言葉で代用するなどして
イメージを伝えられればそれでいい。

これが、落語のいい所かな、と。
じゃなきゃ、1時間近い噺を覚えられる訳がない!
いや、一語一句間違わずに出来る噺家もいるかもしれませんがね。
あたしゃぁ、無理ですわ(笑)

前に、春風亭昇太さんが何かで言ってましたけど
新作落語を高座に掛ける時に、
最終的には頭の中で、登場人物の関係性とか話をスジなんかを思い描いて
それで話すって言ってましたもん。

なんか、それと同じような気がするんだよなぁ・・・たぶん。

何はともあれ、今日の「目黒のさんま」は喜んでもらえて良かったです。
メデタシ、メデタシ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 158

Trending Articles